ネタが豊富で楽しく見れた。
満足度☆5(5点満点で)
先々週の高野山1回目と違い、興味深い大き目のネタをポンポンとテンポ良く繰り出してくれたので退屈しなかった。
高野山の街はなぜ発展したか?まとめ
食べものはどうしていたのか?
水が豊富だった
水が集まり、逃げにくい地形。
- 皿状の地形なので降った雨が高野山の街に流れてくる
- 泥岩の土地。泥岩は水がしみこみにくいので、水が土地に留まる
- 削れた大地が高野山の街に流れてきて溜まり、水を保持するスポンジのような効果を出している
食料ゲットの手段があった
- 年貢米。
高野山は周辺の土地も治めていたので年貢収入があった。
石高はおよそ2万石。 - 寄付(寄進)。
農民にとって高野山への寄進は名誉なことだった。
水、食料問題が解決してもさらなる問題が…
跡継ぎがいない
- 女人禁制であったため、子供を作れなかった。
つまりそのままだと過疎る。 - (解決策)学びの場所として全国から若者を集めた。
また、各寺が、各地の大名と寺を宿として利用する契約を結ぶことで、大名とのかかわりが深くなり全国の若者に対する窓口になった
火事に弱すぎた
- 基本的に木造建築。しかもひわだ葺き(木の皮の屋根)がものすごく燃えやすい。
昔の瓦は冬になると割れてしまうので瓦葺きにするわけにもいかなかったとのこと。(隙間に入り込んだ水が凍ると氷が膨れるので割れる) - ただでさえ高いところに塔を建てたりするものだから、雷が落ちやすかった。
雷が落ちればもちろん火事になる。 - (解決策)昔は解決できなかったようだ。
今は地下に防火用水道をはりめぐらせている。本堂には噴水のように水を噴き上げて火災から守る装置(ドレンチャー)が設置されている
良かった:見せ方が鮮やかだった
高野山に水が集まる様の説明では、地形を葉っぱと葉脈に例えつつ、上空視点の地形図を出しつつ、断面図(横視点)も出すという三重の説明でしっかりわかる。
全国から若者を集めた話では、
今でも実際に住み込みで勉強している若いお坊さんの部屋を映し、そのお坊さんにメリットを聞くという見せ方がわかりやすかった。
お寺の仕事を手伝う代わりに、家賃や生活費などいろいろ無料らしい。
それは行きたがる人もいるよねと納得。
火事パートでは、
ドレンチャーを動かして見せた噴水状の水幕が画面に映えてよかった。
それから解説していた建築士の人が場を盛り上げるのが上手かった。
何でもかんでも騒いで盛り上げるのでなく、要所だけ盛り上げるのが自然で上手かった。