第6話 第六駆逐隊、カレー洋作戦! あらすじ・感想。


第六駆逐隊がカレーを作る回。(※第六駆逐隊=暁、電、雷、響)

注:このページには話の結末などネタバレが含まれています!アニメをこれから見る人は読まないでください。

あらすじ

  1. 冒頭、長門が深刻な顔をしているシーン。
  2. カレー大会開催告知。優勝者のカレーは毎週出るカレーとして採用され、優勝者は料理名人の栄誉が与えられるらしい。
  3. 第六駆逐隊が参加を決めてカレー作り。
  4. 第六駆逐隊は最高のカレーができるという伝説のボーキを探しにいくが失敗。挫折しかけるが長門に励まされて食材に頼らずカレーを作ることに。
  5. カレー大会では大半の参加者が自爆してリタイア。
  6. ライバル脱落の結果、第六駆逐隊と足柄組の一騎打ちになる。
  7. 第六駆逐隊が足柄組のカレーを味見して、レベルの違いにうちのめされるが、長門のはげましで立ち直る。
  8. 審査員の長門による判定の結果、第六駆逐隊のカレーの勝ち。
  9. 長門は辛いものが苦手だったからというのがオチ。

なんで脱落したの?

金剛比叡

金剛が具なしカレーを作るが、比叡は具の入れ忘れだと勘違いしてしまう。比叡が気を利かせたつもりで変な具を入れ毒物めいた料理に。味見の結果2人とも倒れる。

一航戦コンビ

加賀がジャガイモの皮をむくそばから赤城が食べてしまう。カレーの具であることやじゃがいもの見た目を考えるとおそらく生じゃがいも。
明確なリタイア描写はないがいつのまにか脱落扱い。皮をむくそばから食材を食べられてカレーを作れなかったのだろう。

五航戦コンビ

翔鶴のスカートにカレーがはねているのを瑞鶴が発見。それを教えられた翔鶴があわてて転んでしまう。
瑞鶴がスカートをつかんだままだったので翔鶴のスカートが脱げて、翔鶴が恥ずかしがって逃げる。

島風

早いからという理由でレトルトカレーを使う。しかも自分で食べてしまう。


カレー組以外の登場キャラ(セリフがあるキャラのみ)

  • 長門
    ちょくちょく第六駆逐隊をはげます。カレー大会審査員。
     
  • 陸奥
    長門の話相手。
     
  • 愛宕、高雄
    風呂上りの第六駆逐にカレー大会について教える役。
     
  • 夕張
    バーナーで鍋を破壊してしまった第六駆逐に新しい鍋を作ってあげる工作好き。
     
  • 間宮
    第六駆逐隊にカレー作りのアドバイスをする。伝説のボーキサイトの情報を教えただけ。
     
  • 吹雪、睦月、夕立
    大会のギャラリー。
    ジャガイモを食べる赤城を見て引く睦月夕立と、赤城を褒める吹雪。
     
  • 大井、北上
    カレー大会に興味のない二人。ストーリーに影響しないが2人で会話する場面がある。北上はカレーより肉じゃが派らしい。
     
  • 霧島
    カレー大会の司会。
     
  • 那珂
    カレー大会の現場実況。

 

感想

第六駆逐隊のカレーが勝ったことにもやもやした。


なぜなら、足柄組のカレーのほうがはるかにレベルが高いと思わせる描写をしているため。(敵である第六駆逐もおもわずおいしさを認める。おいしんぼの料理対決のようなリアクション。敵をも唸らせる出来というのは美味しさアピールとしては強力)


一方、第六駆逐隊のカレーはおいしそうな描写が足りないかと。
味見して自画自賛するシーンはあるがすごそうに見えず一般家庭のカレーレベルかな?という印象。


今までで一番おいしいといっても、最初、第六側はカレーの作り方すら知らず、ジャガイモの皮もきちんとむけないなど料理技術がとても低かった。そこからちょっと練習して『今までで一番』と言われてもおいしそうに見えない…。


にもかかわらず、長門の一存で第六駆逐隊があっさり勝つので説得力がなかった。
素直に見れば、出来の悪いほうのカレーが採用されてしまうエンド。

不満・難点

 長門がただのわがままな上司に見えてしまう。ラストもハッピーエンドに見えない。
  しょぼいほうのカレーが長門の独断で採用されたように見えるため。
  ぶっちゃけ、足柄組のカレーのほうがおいしそうだったでしょ?

 

こうすればよかったかも

  • 長門が辛口が苦手なことをこっそり強調。冒頭などでもっとアピールすればわかりやすいか。
  • 食事シーンなどで、辛味が苦手で食べれない艦娘が長門のほかにもけっこういることをさりげなくアピール
    (長門が自分の都合だけでなく、全体を良く見て決定した風になるかも)
  • 足柄カレーとの対比がくっきりするよう第六駆逐隊カレーが甘口(少なくとも辛くない)であることをもっと強調する。
    ※足柄カレーの辛口さの方は第六の味見シーンのリアクションで十分印象に残ったので文句なし。
  • 特訓の激しさをもっと強調。(指の包帯とギャグ回想だけでなく)
  • 審査で長門が足柄カレーを食べたときの汗だらだらはもっと大げさでもよかったかも。

こんな感じなら良かったかな…。

 

しかし、最初はダメダメだった第六組が、短期間の付け焼刃で、日ごろから努力してる雰囲気があった足柄に勝ってしまうこと自体が説得力ないかな。

間宮(伝説のボーキサイトのことを教えてくれた人)を、美味しんぼの海原雄山のようなすごい人ポジションにして泥くさい修行シーンを挟めばいいのかな。

足柄カレーも第六カレーも第三者から褒められたり欠点を指摘されたりするシーンがあればどちらが勝ってもおかしくない展開になったかもしれない。
難しいね。

 

良かった点

絵は全体的に良かった

画面のメインになるキャラで目の位置がおかしい、輪郭がへろへろ、などのありがちな作画崩壊はなかった。
手の形がおかしいシーンは途中あったけどもそのぐらい。金剛だったかな。

話の流れはわかりやすい

第六視点(メイン):カレー大会に出るぞ→努力→大会→優勝
長門視点:深刻な表情、憂鬱(伏線)→第六駆逐を応援→審査で第六カレーを選ぶ→辛いものが大の苦手だった(オチ)

努力パートの努力内容と大会パートの対戦相手の脱落っぷりでボリュームを膨らませている。

今までは何の役割もなく沈む如月とか急にすごくなる吹雪とかなんじゃそりゃって感じだったからね…。 今回は話の構造はわかりやすく、他の回との整合性も取れそう。
まあ制海権失って近海に深海棲艦が出没してるわりにずいぶん余裕だなとは思わないでもないけど。

 

一言感想まとめ

面白くなくはないんだけど、面白いかなと思うと釈然としない点も見えてきて醒めてしまうもどかしさがあった。
惜しいというかもったいないというか。
勝たせるなら第六駆逐隊のカレーをもっと持ちあげてよ、と。

 


公開日:2015/02/18